どこにも属してない感じ
居酒屋。アヤが先に座ってる。ミナが入ってくる。片耳にイヤホン。目が半開き。
アヤ 「顔すごいよ」
ミナ 「昨日夜勤だった」
アヤ 「まだイヤホンしてるじゃん」
ミナ 「あ」
外す。カウンターに座る。
アヤ 「寝れた?」
ミナ 「昼まで寝て、起きて、ぼーっとして、もう夕方」
アヤ 「休みが溶けるやつ」
ミナ 「そう。で、家にいても頭が動かないから出てきた」
アヤ 「何食べる?」
ミナ 「おまかせ。考えたくない」
アヤ 「マスター、いつもの2つ」
間。ミナがカウンターに肘ついてぼーっとしてる。
ミナ 「……仕事終わってから、こういうとこに来るまでの道がさ、いちばん好きかも」
アヤ 「道?」
ミナ 「うん。もう何もしなくていい時間。でもまだ家じゃない。どこにも属してない感じ」
アヤ 「……なにそれ。いい」
ミナ 「いいでしょ」
マスターが小鉢を置く。
ミナ 「ありがとうございます」
ミナが一口食べて、ちょっと目を閉じる。
アヤ 「生き返った?」
ミナ 「……もうちょっと」
アヤ 「ゆっくりしていき。Brad Mehldau ↗のピアノが来るとこまで」
次にミナとアヤが聴いたのは...
JR
Joshua Redman
サックス — どのジャンルにも属さないまま、どこでも中心にいる
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